IE9が本当に省電力なのか調べてみた
大本営発表によると「消費電力が最も少ないブラウザはIE9」とのことですが、Microsoftの言う事を鵜呑みにするのは危険なので実際に試してみました。
テスト環境はこんな感じ。
- CPU: AMD Phenom II X6 1100T
- マザーボード: MSI 890GXM-G65
- メモリ: SUPER TALENT W1333UX4GV
- SSD: Crucial C300 128GB
- 光学ドライブ: LG GH22NS30
- 電源: HIPER HPU-4B580-MS V2
- OS: Windows7 Professional SP1 x64版
そしてブラウザごとの消費電力は以下の結果となりました。
当サイトのトップページを表示中 | WebVizBenchの実行結果画面を表示中 | WebVizBenchのスコア | |
Internet Explorer9 | 84W | 133W | 3290 / 9.16fps |
Google Chrome 10 | 83W | 135W | 3530 / 12.53fps |
Opera 11 | 92W | 133W | 3330 / 9.39fps |
Firefox 4 | 83W | 133W | 2770 / 1.75fps |
Safari 5 | 83W | 136W | 3100 / 5.23fps |
ウチのトップページは単なる静的ページなので、これを表示するのにパワーが必要とはとても思えないのですが、Operaだけ突出して高いのは謎ですね・・・。
ちなみに消費電力はワットチェッカーで測定しているため多少の上下はありましたが、ほんの僅かにIE9が高めな値が出ていました。
一方、WebVizBenchはHTML5ベースのベンチマークで、こちらは結果画面でも背景がでグリグリと動くため結構な負荷がかかるのですが、これについてはChromeとSafariがちょっと高めな印象です。
もっとも、ベンチマークのスコアを考えるとChromeは最高スコアをたたき出しているので、ワット当たりの処理能力という観点で考えると、逆にChromeは非常に優秀だという見方も出来ます。
そんな訳で今回の実験結果を纏めると、「IE9の消費電力は普通。」という結論に落ち着きそうです。