ブラウザ別にハードウェアアクセラレーションの効き具合を比較してみた

IE9でWebVizBenchというHTML5ベースのベンチマークをやってみると、ビデオカードの性能で思いっきりスコアが上下するので、他のブラウザならどうだろうと思って調べてみました。

ちなみに、使用環境はこれです。

 

  • IE9β(9.0.7930.16406)
    webbench.png
  • Firefox 4.0b10
    webbench2.png
  • Google Chrome 10(10.0.648.6 dev)
    webbench3.png

 

こうしてみると、IE9の性能の高さが際立っていますね・・・。

ちなみに、ビデオカードをGeforce GTX 465でなくFireMV 2250 PCI-EX1を使った場合、IE9だと

 

webbench.png

 

のような感じで、ほぼGoogle Chrome 10と同等性能になります。

つまりGPUの力が借りられない状況下において、IE9は普通の人に成り下がるということですか。


一方、Google Chromeはアドレスバーに「about:flgs」と打ち込むとGPUアクセラレーションのON/OFFが切り替えられるので、GPUをOFFにして再測定したところ、

webbench4.png

となり、Google Chromeはハードウェアアクセラレーションの有無にほとんど影響を受けていないことが分かります。


こうしてみると、高性能なグラフィックカードを搭載しているならIE9を使うメリットは十分にありますが、オンボードレベルのVGAを使っているなら別に今使っているブラウザを捨ててまでIE9に乗り換える必要はない、というのが現状のようです。