HDDBOOSTを使うコツ

「SST-HDDBOOST」のキャッシュとしてANS-9010Bを使ってみたところ、ちょっと納得のいかないスコアに終わってしまったので、まずは正常に動作していることを確認するため、キャッシュドライブ側にIntel X25-M G2を接続してみた結果が以下。

 

intelx25-m-g2.png

 

・・・・・な、ん、だ、こ、れ、は、っ!!

 

HDDには前回同様WD740ADFDを使っていますが、HDD単体よりも遅いというのは到底納得がいかないので、SilverStoneのサイトからHDDBOOST Utilityをダウンロード。

このユーティリティを使うとHDDBOOSTのステータスなどが見えるということなので、早速調べてみたところ、全ての謎が氷解しました。

HDDBOOSTって、つまるところ、RAID1アダプターだったんですね。

ユーティリティでステータスを確認したところ、シンクロ中の表示が出ていてたことから、RAID1でミラーリングを組んだ場合と同様、まずはSSDが一杯になるまでデータをコピーし、以降はSSD側から読み込みを行うという仕組みのようです。

いやぁ、てっきりファイルにアクセスが発生したタイミングで初めてキャッシュされるものだとばかり思っていました。

ネタが割れれば後は簡単、同期が終わるのを待って再びベンチマークを測定してみた結果が以下。

 

intel-x25-m-g2-2.png

 

おぉ、まるでX25-M G2のベンチマーク結果を見てるかのようだ。

これならば十分納得がいきますね。

もっとも、WD740ADFDのキャッシュとして容量80GBのX25-M G2 を使ってしまうと、HDDよりもキャッシュドライブの方が大きくなってしまい、

「それだったら最初からX25-M G2単体で使えよ・・・」

という本末転倒な状況になるので、実運用としてこの組み合わせはあり得ませんが(苦笑)。

そんな訳で前回ANS-9010Bでスコアが伸びなかったのは同期中だった可能性が濃厚なので、ANS-9010Bについては再試を行いたいと思います。

それにしてもANS-9010Bの優秀さには困ったものですね。

X25-M G2をキャッシュに使った場合、同期中だとはっきりとスコアが落ちるので「これはオカシイ」とすぐに気づけるのですが、ANS-9010Bを使った場合は同期中にも関わらずHDD単体よりも微妙に速いため、ヘタをすると「単なる相性」で済まされてしまうかもしれませんよ?