FreeNASでファイルサーバを作ってみた

TeraStationが満杯になってしまったのを契機に、FreeNASというNAS構築用パッケージを使ってファイルサーバを作ってみました。

NAS構築用パッケージとしては、FreeBSDがベースのFreeNASに対して、LinuxがベースのOpenFilerという選択肢もあるのですが、OpenFilerだとOS用に別途HDDが必要とのことなので、今回はUSBメモリからでも起動可能なFreeNASをインストールしました。しかも手ごろな容量のUSBメモリが手元になかったため、今回は少々イレギュラーではありますがFreeNASのOSイメージを書き込んだSDカードをUSBカードリーダー経由で起動させています。

実はこの処置によりUSBカードリーダーが使えなくなり、新たなUSBカードリーダーを買う必要が生じたのですが、今の相場だとUSBカードリーダーを買うよりもUSBメモリを買ったほうが遥かに安いということに気づいて後悔中・・・(苦笑)。

さて、FreeNASの使い心地ですが、まずインストールについてはDD for Windowsを使ってSDカードにOSイメージを書き込むという手順が少々面倒ではありますが、それ以外は悩むことなくOS起動まで漕ぎ着けました。

データ用ドライブとしてAreca ARC-1210&SAMSUNG HD103UI4台でRAID5を組んでいるのですが、これも特にドライバ無しで認識してくれました。Windowsだったら確実にドライバを要求されているところなので、非常に楽ですねぇ。

設定は全てWebの管理画面で行うことが出来るので、TeraSTationやLAN DiskといったNASの使用経験のある人ならば特段困らないと思います。(しかも日本語も選択化)

機能面は既製のNASよりも優れており、SMBやらNFSやらFTPといったよくあるファイル共有の仕組みは当然として、iSCSIやBitTorrentも使えるのは面白いですね。

NASによくある機能としてタイマー起動&スリープ停止がありますが、FreeNASにはスリープ停止の機能はあるものの、タイマー起動は出来ないようです。もっとも、大抵のマザーボードにはBIOSの機能としてタイマー起動が用意されているので、特段困らないとは思います。

あと、CPU負荷や転送速度をグラフ化する機能も付いており、


freenas.jpg
のような感じで視覚的に分かり易く見ることができます。

ところでこのCPUのグラフを見て意外だったのは結構負荷が高い点です。オンボードのGigabitLANが高負荷で悪名高い蟹さんチップ(Realtek 8111B)ということもあるのでしょうが、それにしてもCeleron440という腐ってもCoreマイクロアーキテクチャテクチャ採用のCPUを搭載しているにもかかわらず、コンスタントに負荷率50%を超えるというのは如何なものでしょうか?

この分では「余ったPCでNASでも~」という使い方だと少々力不足かもしれませんね。


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