AMD Black Edition Memory Profilesを試す

Socket AM3対応のBlack EditionなCPUとAMD 890FXチップセットの組み合わせだと、AMD Black Edition Memory Profilesなるメモリのオーバークロック機能が使えるとのことで、Phenom II X6 1100T BE&ASUS M4A89TD PROの組み合わせで試してみました。

BEMPの使い方ですが、AMD OverDrive3.1をインストールし、設定画面からBEMPを選んで「確認」ボタンを押せば勝手にオーバークロック設定がされる、という話だったのですが、残念ながら動作せず、プロファイル情報は空欄のままでした・・・。

使用したメモリはPatriot PSD36G1600KHでしたが、これはIntel Core-i7 9xxシリーズ向けのトリプルチャンネルキットなので、AMDのデータベースに登録されていないということみたいです。


このような場合、BEMPを諦めるしかないかと言えばそうでもなく、以下のように手動設定すればBEMP相当の動作をさせることは可能です。

  • Memoryの速度を手動で1600MHz(もしくはそれ以上のメモリに対応した速度)にセット
  • Northbridgeの速度を2.4GHzに設定(デフォルトは2GHz)
  • HTLinkの速度を2.4GHzに設定(デフォルトは2.2GHz)


ウチのM4A89TD PROでも上記の設定を行ったところ、TMPGEnv Video Mastering Works5でx264エンコードした時の処理時間が4分25秒から4分20秒へとそこそこ高速化してくれました。

CPUのオーバークロックは冷却面との折り合いが難しいところですが、BEMPだとその点は気にする必要がない(訳ではないだろうがそこまで気にしなくてもいい)ので、かなり有効な手段だと思います。