DenDACとVraisonを聴き比べてみた

「高域補間」、「スムージング」、「聴覚感度補正」といった高音質化機能(Bit-Revolution Technologyと言うそうで)がウリのVraison(ヴレソン)というUSBサウンドアダプタが、元値は一万円ほどしていたはずなのに2,982円と投売りされていたので買ってみました。

最初何も考えずにパソコンに繋いでみたところ、「ん~?、これのどこが高域補間なんですかね?」って感じだったんですが、ドライバソフトを別途インストールしないといけないことが判明。しかもパッケージにはVista対応のシールが貼られているのに付属CD-ROMはWindowsXP専用というおまけ付きで、メーカーサイトからドライバをダウンロードしてようやく準備完了です。パッケージの中を良く見てみたら、Vista用のCD-ROMが別添されていました・・・。

Bit-Revolution TechnologyのON/OFFを切り替えて聞き比べてみましたが、OFFだと高音域が少々丸い感じがしていた曲が、ONにしたところ高音が突き抜けるように変わるのがはっきりと分かりました。

この手の音質補正は聴く曲によって、効き目の出やすい・出にくい・裏目に出るなど効果の程が変わってくるものですが、一時間ほどとっかえひっかえ聴いてみたところ、

  • 「恋もも」のOP(歌:佐倉沙織)のように元々音が高めな歌手だと高音がさらに強調されて非常に心地いい
  • 「車輪の国、向日葵の少女」のOP(歌:片霧烈火)の歌い出しの部分のようにじっくり聴かせる曲だと効果が分かりにくい
  • 「みくみくにしてあげる♪」(歌:初音ミク)のような打ち込みの曲も効果が分かりにくい
  • 「パンプキン・シザーズ」のOP(歌:高橋洋子)はONにした方が音が貧弱になった(悪化したのはこの曲だけ)

という感じで、ほとんどの曲で大幅(もしくは微小)な音質向上を図ることができるようです。

あと、これまでメインで使ってきたDenDACとの聴き比べもしてみましたが、「綺麗に聴かせるDenDAC」と「気持ちよく聴かせるVraison」という傾向があるようで、ピュアオーディオ派の人にはVraisonよりもDenDACの方が向いてるのかなぁ?、と思います。

私はどちらかというと気持ちよく聴ききたいので、Vraisonの方が好みですが、ドライバをインストールしないといけないというのはかなりの減点対象です。

Windows Server 2003とかWindowsXP Professional x64 EditionといったアレなOSだと使えないということですからねぇ・・・。

→conecoでVraison HP-U24.CN-BK (ブラック)を検索